夜の羽田
台湾、香港、そしてもうひとつの中華文化圏の国・シンガポール。
この国も従来は決してアートに力を入れてきた国ではありませんが、
近年はアートインフラが急激な発展を遂げている、とききます。
そして単なる中華文化圏というわけではなく、
中華系・インド系・マレー系他いろいろな民族が暮らす多民族国家でもあります。
独立から100年にも満たない若い国。
以前から非常に興味がありました。
そういうわけで、エアアジアでマレーシアへ向かい、乗り継いでシンガポールへ。
トランジットのクアラルンプール国際空港で食した、ダックライス(食い荒らした後に写真を撮る・・)。
日本円を渡すとマレーシアリンギットでおつりが返ってくる。
店員の女性が千円札のローマ字を音読して快活に笑う。毎日やっているとみた。
そして、シンガポール。
ホテル近くの市場にて南伸坊さんを発見せり
食べたもの
中華系ホーカーズで食べたマトンスープ。あっさり風味
ゲイランに亀料理の店があると聞き行ってみたらば亀ではなく中華系海鮮料理の店でした
シンガポールといえばカヤトースト ショッピングモール内のラザニア
リトルインディアで食べたビリヤニ。金属製のおひつを持ったウェイター氏に「おかわりは?」
と聞かれたので頷いたらてんこ盛りにされた。わたくし以外、店内は全てインド人でした
ホテルの隣のマレー料理店にて。食べたいものを指さしで皿に盛ってもらう。
筍の煮物、サンバルソース、野菜炒めなど
チャンギ国際空港で食べたバクテー(肉骨茶)。スープに始まりスープに終わる
シンガポールの外食は非常に充実していますが、値段に幅があります。
ホーカーズのスープ一杯なら実に安いものですが、
ちょっとおしゃれなショッピングモールで何か食べると結構いい値段してしまいます。
そして料理の種類の幅。
東京は世界中の料理が食べられる場所ではありますが、
それが日常食、というわけではありません。
しかしシンガポールでは、中華もマレー料理もインド料理も、
人々の日常として当たり前に存在しています。
アートの方はといえば・・
実は行った時期がクリスマスシーズン。
シンガポールではイブから大みそかまでホリディ、ということが多いらしく、
ギャラリーは年内の営業を終えてしまった所が多かったのが残念でした。
それでも美術館などは開いていて、そこそこ観て回ることが出来ました。
シンガポール美術館。ビエンナーレを開催していました。これはラッキーでした。
Patricia Perez Eustaquio(フィリピン)
作品を検索したら最高にかっこよかったのでリンク張っておきます
Tan Zi Hao(マレーシア) Pannaphan Yodmanee(タイ)
Martha Atienza(フィリピン) スー・ドーホー Do Ho Suh(韓国)国際展の常連です
窓から延々と広がる海 。ずっと眺めていたくなる
シンガポールを代表するパフォーミング・アーティストのリー・ウェン(Lee Wen・李文)。
ラディカル且つ政治的なパフォーマンスで有名
徴兵制や高齢化・外国人メイドなど、シンガポールの社会問題にまつわる人々をアーティスト写真風に
撮った作品。
シンガポールは建国以来、人民行動党の一党独裁体制が続いていて、
芸術表現にはかなり規制が係るそうです。
しかし、このビエンナーレで印象的だったのが、
上記のような社会的・政治的な内容の作品がかなり多かったということ。
勿論これで制約が全くない、というわけでもないのでしょうが、
やはりいろいろと、確実に変わりつつあるようです。
日本の竹川宣彰の木版画作品。
ビジュアルの完成度の高さと思わずニヤリとさせられる内容のバランスが秀逸
最上階にあったインスタレーション。シンガポールのHan Sai Porの作品
ホワイトキューブに漆黒の炭のコントラストが視覚的にも圧巻ですが、炭をたっぷり使っているせいか、
空気が清浄で最高に心地良い空間でした。