YOSHITO ISHII:ROTRINGER'S DIARY

日日是匍匐:時時跳躍

OPINION

Geschätzte Tiere Valued Animals :Nicole Schuck

www.nicoleschuck.de Nicole Schuck。ドイツの作家です。 Geschätzte Tiere-ドイツ語で大切な動物たち、という意味。 動物の巨大なドローイングに地図の道筋が重ねられている作品。 単なるドローイングということではなくて ある特定の地域に生息する動物に…

星野美智子全版画集・内容と技法の関係

星野美智子全版画集 www.michiko-hoshino.com リトグラフと写真製版、あとCGも。 ボルヘスというアルゼンチンの小説家の小説から着想を得た作品だそうです。 生憎不勉強で名前さえ知りません。マジックリアリズム、だそうな。 (ガルシア・マルケスとかそのへ…

現代工筆画・蘇小松

蘇小松(苏小松) suxiaosong.artron.net twgreatdaily.com 自筆のサイン入りでした。根源師傳淑心、かな。 1964年生まれ、生粋の上海人。 新海派(新海上画派)の領袖、などと紹介されています。 清末に新興都市の上海を中心に出てきた芸術潮流を海上画派とい…

2017年8月・台北 その6

最終日となりました 台湾には過去6回ほど訪れていますが、今回は未体験の事も多く、 時の経つのが結構長く感じられました 。 クォン・キースー(Kwon Ki-Soo )形而上画廊にて わたくしが把握している限り、 台北でギャラリーが集中している地域は現在二か所…

2017年8月・台北 その5

松山文創園区 www.songshanculturalpark.org 「文化創意特区」や「藝術村」と名乗る場所が、 台湾にはたくさんあります。 以前ここに来た際には、 アーティスト・イン・レジデンスで滞在しているアーティストと 交流し、野外作品なども展示されていた記憶が…

2017年8月・台北 その4

ギャラリーに行く前に故宮博物院へ。 昨年の個展の際にはどこにも行けず、心残りでした。 www.npm.gov.tw 黄翡翠。いつ観ても「きんとん」に見える・・ 紀元前(戦国時代)にして既にこのクオリティ 展示品の写真撮影が全てOKになっていたため、 みんな撮影…

20××年8月・香港

香港にはいつか行きたいと思っていました 香港と言えば、わたくしにとっては外国で初めて作品が売れた場所です。 わたくしが知っている香港のアーティストといえば、 ストリートアート風のフィギュアを作るMichael Lau(劉建文) crazysmiles.com 「花様年華…

ラッセンを愛する人がいて、何が悪い。

手塚治虫さんという人は偉い人で、 子供たちが居間のテレビで「ウルトラQ」を見ていて、 それを気まずく思った奥さんが「鉄腕アトム」に チャンネルを変えようとしたことに対し、 「子供たちの好きなものを見せてやれ!」・・と、 したたか怒鳴りつけたのだ…

ブタ子の横を 行き過ぎて

野暮用を済ませた帰り道、 けたたましく鳴きたるブタ子運搬車と併走す。 おそらくは肉になるため、 運ばれてゆくブタ子の横を行過ぎつつ、 家畜とペットについて、ちよつと思いをば巡らす。 愛情込めて送り出される家畜がおり、かたや飼い主に捨てられるペッ…

被災者ではない俺とあなたと

このブログ、ほんに極少数の人しか見やんだろうけど・・ 非常に心に残ったブログをふたつばっか紹介しときまさぁ。 2011−03−13 あの恐怖と屈辱は、記憶よりさらに奥に刻みつけられてしまっている。 http://xdl.jp/diary/index.html#20110313 March 14, 2011 …

言葉とその向こう側

不自由な日本語を使いつつも言葉の向こう側まで 想像させてくれる外国人がいるかと思えば、 ネイティブのくせに一語一意でしか言葉を扱えないような日本人も多い。 思うに言葉の上手さと知性とはあまり関連付けない方が良いんじゃないかと思う。 巧みなコミ…

中国現代アート所感

体制か反体制かに関わらず、 アートが政治に関わる(関わらざるを得ない)状況というものは、 あまり良いものではない。 例えばナチスが推奨していた美術作品には、 古き良きドイツの農村風景をワイエス張りに 美しく描いた絵画作品群がある。ワイエス好きの…

ケンケン、咆哮す

今更自分が紹介するまでもないけど、 茂木健一郎さんのツイッターが最近、 特に昨日今日と、実に熱い。 http://twitter.com/kenichiromogi/ 凄いなあ。 今は確かに閉塞的ではあるけれど、 あれだけ影響力のある人がマスメディアなんか一切無視して、 世間に…

電子書籍VSクリス・オフィリ

内田樹さんの新著「街場のメディア論」読了。 電子書籍に関するご意見がすごく興味深い。 電子書籍のシステムを作った人は「本棚」の効用を 考慮に入れてないんじゃないかっていう。 要するに、書籍のデータだけに気を取られてて、 本という「ものそのもの」…