ギャラリーは・・オープンしているところも勿論ありましたが
前述の通りクリスマス・ホリデーでクローズしている所が多め、でありました。
観られた作品にクオリティの高いものが多かったので尚更残念・・
(開いている時期にまた行って総巡りしたい、実に惜しい・・)
ラッフルズホテル内にあるギャラリー 日本のミズマアートギャラリー
中国のShanghART(香格納画廊)
イタリア系のギャラリーでゲットした画集。
街角。レトロでかわいい建物が多い。
ナショナル・ギャラリー
とにかくとんでもない大きさ。東京23区程度の国土面積の国で、何でこんなに巨大な美術館を持てるのか・・
展示内容としてはシンガポールの近代美術中心。
シンガポールの代表的な現代アート作品も。アマンダ・ヘンとリー・ウェン。
シンガポールに限らず、アジアの近代美術の歴史は、
西洋美術を覚束ない手つきで一生懸命消化吸収した歴史です。
勿論日本も例外ではありません。
作品としては地味なものも多く、建物に負けている感も正直ありましたが、
印象的だったのはシンガポーリアンがみんな非常に熱心に観ていたことでした。
やはり、そういう文化的な拠り所が必要なんだよね。
続いてナショナル・ミュージアム
シンガポールの歴史について展示されています
朝鮮半島からアジアが日本に染まり・・ 最後に旭日旗がシンガポールにつき刺さる
それがどんな歴史であれ、日本人としては日本との関わりがフィーチャーされていると、
つい注目してしまいます。
歴史の多様な視点ーなるほどな、向こうからはこう見えるよな、という感慨。
とはいえ語り口は努めて冷静であるように感じました。
マレーシアからの分離独立を報道する新聞。英語と中国語
分離独立をテレビで発表するリー・クアンユー。時折言葉に詰まり、涙を拭うシーンも
マレーシア国内の民族・政治的アンバランスが原因で、半ば追放される形で
独立「せざるを得なかった」シンガポール。
天然資源はおろか、農地に使える広大な国土も充分な水源さえも持たない
シンガポールにとって、マレーシアからの独立は茨の道だったそうです。
希望はビジネス的な立地の良さと人材育成、すなわち教育のみ。
故に今日の、世界的にも高水準を誇る教育政策につながっているのだとか。
「シンガポールには何日いるんだ? ああ三日か、十分過ぎるな」
宮崎に行ったことがあるというタクシードライバーは、そうわたくしに言いました。
実際確かに、三日もあれば美術館やギャラリーを廻るには十分なのですが、
また必ず来ようと思わずにはいられない、シンガポールの旅でありました。