YOSHITO ISHII:ROTRINGER'S DIARY

日日是匍匐:時時跳躍

新宿末廣・やかんの覚書





本日、初めて新宿末廣に行った記念に、
内容をばメモっとこうとぞ思ふ。
(知らない噺は知ったかぶらずに知らないって書きます・・
勿論にわかだで、基本的な演目まるで知らんかったりします)





前座・林家つる子:演目知らず(寺の和尚が放屁の隠語を知らずに知ったかぶるヤツ)
鈴本行った時もたまたまそうだったし、誰かが今日マクラで振ってた 春風亭ぽっぽちゃんもそうですが、若い女の子のパワーが落語の世界でも旺盛のようです。確かツルピカはげ丸の母ちゃんの名前が「つる子」だったと思ふ。



桃月庵白酒:演目知らず(「上がる」「昇る」といった縁起言葉に反応してお金くれる噺)この方、いつも名前見るたびに読み方を忘れる・・「とうげつあん はくしゅ」と読む。この人の流派って(五街道雲助門下)お弟子がそれぞれ違う亭号を名乗るんですよね・・なぜかしらん?




大空遊平・かほり:漫才:ネットで見たとおりな安定した感じ。テーマはスローライフ。




金原亭小駒:演目知らず(オイ)(道楽モンが不忍池で鷺たくさん生け捕って浅草寺まで飛んでく噺) 根本的な疑問・・鷺なんか捕まえて、商売になるん?



古今亭菊千代:初天神(これくらいは分かるよ) 女の方。きゃぴきゃぴした子供の表現が中性的ですごく可愛かった。



三遊亭小円歌:俗曲:初めての、生小円歌姐さん・・フェロモン出まくり。素敵過ぎやわ・・



林家正蔵:読書の時間:自作?の新作。オモロかったぁ・・爆笑の嵐。高校生が父ちゃんの本棚から拝借した「龍馬がゆく」を学校で朗読するつもりでページ開いたらポルノ小説で・・って噺。髪型がおとっつぁんに似てきた感あり。 桑田圭祐と松村邦洋にも似てました。



柳家喜多八:代書屋:とっても不健康そうでテンションの低い語り口。やや短かったかなと思ふ。陰気な代書屋と口の荒い江戸っ子。



林家ペー:ギター漫談:初めての、生ペー。両国の砂被りでも真っピンクですよね。



春風亭正朝:祇園会:代演。この噺の京者の描き方ってどういうところから来てんだろう・・ 「アーッ、アーッ、アーッ」



柳家喬太郎:幇間腹:たいこばら。いつもながらのメタ認識をちりばめながらの、文字通りの、文字通りの太鼓腹。



林家正楽:紙切り:「線香花火」「土俵入り」「祇園会」「ほおずき市」「金魚すくい」「パンダ」・・難しいネタを片っ端から複雑に切ってく凄腕。凄かった・・パンダ切るつもりで最前のお客に「何年生ですか」と聞いて「大人です」と返され思わず平伏する姿がとても可愛かった。



三遊亭円歌:天皇落語を聞く:御所で落語演った時の噺。「二度と行かねえ」とのこと。(昭和天皇はじめ、45分間だーれも笑わんかったらしい) 米朝師の「四方山話」もそうですが、思い出話で一席演っちゃうんだから、しかもそれが宮中の話だったりするから凄いよなあ・・

                 

−お中入り−




金原亭馬の助:お座敷芸?:なんか、羽織や座布団使って大黒様やら恵比寿様やら達磨やらをやる芸。昔の一発芸ですよね。珍しいもの見せていただきました。



すず風にゃん子・金魚:漫才:代演。すらっとしたにゃん子さんにまたもや惚れるの巻。あんなテンションで毎日毎日漫才やってんだ・・プロやわ・・



入船亭船遊:子ほめ:うーんと、すごくちゃんとした、正統派な子ほめ。なんだと思います。多分。



三遊亭円丈:韓流叩き(勿論違うと思う):奥さんが夢中になってる韓流ドラマ「天国の階段」に厳しく突っ込みを入れる内容。おもろかったです。



太神楽 仙三郎社中:大道芸。デコだけで、どんだけモノ乗せんねん・・



桂才賀:演目知らず:奈良の豆腐屋がおから食ってる鹿を誤って殺しちゃって、御白州で云々・・って噺。トリらしく、持ち前の悪人キャラでじっくりシメておりました。篠原流の踊りつき。ダンボールと共に踊る人を初めて見た。





そんなわけでとても充実したひとときでした。



演目知らず 上から
「転失気」「ざる屋」「鷺とり」トリが「鹿政談」、「読書の時間」は桂三枝作。