チェン・フェイ展 父と子@ワタリウム美術館

異常漫画研究センター

中国現代アートでよく見る構図 元ネタは文革期の家族写真だろう
ishiiyoshito-rotringer.hatenadiary.jp以前作品集も買っている
チェン・フェイこと陳飛(陈飞)は山西省出身の画家。
今回は家族、特に娘さん関連の作品が多い。
平面的な描写と表情に乏しい肖像。
直接的ではないが、そこはかとなく漂う政治性。
今や中国現代アートの代名詞になっている感のある
シニカル・リアリズムの延長線上にいる作家であるように思う。
シニカル・リアリズムにマンガアニメの影響が加わったようなテイスト。
思えば中国現代アートにおいて「家族」は一大テーマである。
実際、「家族」を扱った作品は多い。張暁剛然り楊福東然り。
そして中国において「家族」というテーマは全く私的なものではない。
家庭の中にさえ政治性が顔をのぞかせる。
勿論日本も含めて政治性のない芸術作品など、この世界にはないのだが。
無宗教が極めて宗教的な態度であるように。



飛び出し坊やとしての自画像
シンプソンズとしての自画像
未熟児で生まれた娘さんのために、毎日彼女の排泄したブツを
チェックすることが日課となり一時期フォルダが
それで一杯になってしまったという「ラブレター」。
素敵な作品です・・思春期になった娘さんにボコられないことを祈るばかりである。
でもきっと、親ってこういうものでしょうね。