YOSHITO ISHII:ROTRINGER'S DIARY

日日是匍匐:時時跳躍

初春の東京 ART TOUR 2023 その2

 

 

佐伯祐三ー自画像としての風景@東京ステーションギャラリー

 

 

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202211_saeki.html

 

セザンヌに影響受けまくりな若き佐伯氏

 

佐伯の自画像といえばやはりこれ。一体どんな思いでこんな絵を描いたのか

 

 

絵を描く者の端くれとして

作品を観ていて非常に胸に迫るものがありました。

佐伯はシーレとほぼ同世代です(シーレが8歳年上)。

彼の代名詞ともいえる、パリの街角のポスター。

 

 

 

 

 

パリのごつごつした壁面に乱れ飛ぶポスターの文字の描線。

このかっこいい様式をせっかく手に入れたのに

佐伯は晩年にあえてそれを捨てようとします。

 

マンネリ化してしまうことが怖かったんだろうか。

そこに安住する自分を戒めたかったのかな。

そんなに思い詰めなくていいんだよ佐伯君、って肩を叩いてやりたい。

死期が迫っていてそれどころではなかったのでしょうけど。

 

 

 

 

ミュージアムショップのグッズにはなぜだか郵便配達夫のグッズが多かったです。

おじさん自分が100年後の日本でグッズ展開されてるとは努思うまい。