東南アジアの作家を二人。
ここ数年の東南アジアのアートの発展はハード・ソフトともに目覚ましく、
経済成長と連動して美術表現が進化しているのが見て取れます。
ロナルド・ベントゥーラ(Ronald Ventura)
フィリピンの作家です。
フィリピンにはこのような毒々しい感じの作家が多い印象があります。
この作家の作品も非常に毒々しいイメージが強いですが、
様々なモチーフを多層的に重ねた画面構成と
確かなリアリズム描写が魅力的です。
ナティー・ウタリット(Natee Utarit)
タイの作家です。
ヨーロッパの古典美術における「メメント・モリ(死を思え)」的なモチーフ。
タイのイメージもちらほら出てきますが、
全体的に北方ルネサンスの影響が強く観てとれます。