海に来た
海に来ると心が静まります。
心が遠くなるというか、いつまでも眺めていたくなる。
(※正確には淡水河の河口ですので汽水域ということになります)
海のそばには、あらゆるものが流れ着きます。
人もモノも流れ着く。
流れ着くものがあれば、流れ出てゆくものもあります。
そうして歴史は作られる。淡水もそういった場所です。
小白宮。清朝の出先機関(館内に何もない・・)
紅毛城とイギリス領事館・小白宮。
そもそもスペイン人が建てた城ですが、
のちにオランダ人⇒鄭成功⇒清朝⇒イギリス・・という風に
支配者が変遷してゆきました。
日本統治時代の痕跡もあります。
坂を下ってゆくと、日本式の瓦屋根が見えてくる
多田榮吉故居。
多田榮吉は日本統治時代の実業家であり淡水区長でもあった人です。
戦後彼の一家が引き上げた後台湾当局の管轄に入り、保存が決まったそうです。
入ってみるとわかりますが、非常に小体な造です。
でも暮らすにはこのくらいの大きさが、
当時の日本人の体には合っていたのかもしれない。
日本人がここにいたということは台湾にとって決して幸福な歴史ではないのですが、
それでも保存しておいてくれたことに対し、首を垂れないわけにはいきません。
シャカトウ。台湾では単に「釈迦」と呼ぶそうな。香りはほとんどなく、ただひたすら甘い。
暑さで思っている以上に疲れていたのか、
ホテルに帰ったらぐったりと寝に落ちてしまいました。