かれこれもう10回近く、タイへ行っています。
ワット・ベンチャマボピットの大理石の壁
思えば初めてタイへ行ったのは大学在学中の事。
表参道で初めて食べたタイ料理にハマり、
また当時情報が出回り始めたアジアの現代アートへの興味もあり、
右も左も分からない状態で赴いたのでした。
学生の分際でナナ地区にうっかり迷い込んだりして
大いに戸惑いつつの旅でしたが、
すっかり魅了されてしまいました。
それ以来、お金とチャンスのある時に、行くようになりました。
チェンマイやアユタヤ、果てはイサーンを経由して隣国のラオスにも。
そんなタイの旅の、最近の記録です。
まずはずっと行きたいと思っていた、MOCA BANGKOKへ。
初めて訪れた15年前には、バンコクで美術館といえば
カオサンの近くにある古ぼけたナショナルギャラリーぐらいしかなかったのですが、
この10年で大規模な美術館が次々に建てられました。
パイトゥン・ムアンソンブーン(Paitun Muangsomboon)の、乳房?をシンボライズした作品。
とにかく巨大な美術館です
作品群
キエン・イェムスィリ(Khien Yimsiri) タワン・ダッチャニー(Tawan Duchnee)
どちらもタイ近現代美術の代表的な作家です
天井が高い・・。
タイ近代美術の父・イタリア人彫刻家の タイ名シン・ピーラシー(Silpa Bhirasri)こと
コッラード・フェローチ(Corrado Feroci)の像
タイの現代アートといえば、とにかく仏教のモチーフがたくさん用いられていて、
装飾的な作品が多い印象です。
仏教をテーマにすること自体お国柄を考えれば当然なのですが、
個人的な印象を言うと装飾過多で俗悪なものも多く、
正直うんざりすることもあります。
ですが、その中に優れた作品が高確率で混ざっていることも
またこの国のアートシーンの面白さです。