YOSHITO ISHII:ROTRINGER'S DIARY

日日是匍匐:時時跳躍

20××年×月・バンコク その1

 

 

かれこれもう10回近く、タイへ行っています。

 

 

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ワット・ベンチャマボピットの大理石の壁

 

思えば初めてタイへ行ったのは大学在学中の事。

表参道で初めて食べたタイ料理にハマり、

また当時情報が出回り始めたアジアの現代アートへの興味もあり、

右も左も分からない状態で赴いたのでした。

 

学生の分際でナナ地区にうっかり迷い込んだりして

大いに戸惑いつつの旅でしたが、

すっかり魅了されてしまいました。

それ以来、お金とチャンスのある時に、行くようになりました。

チェンマイやアユタヤ、果てはイサーンを経由して隣国のラオスにも。

 

 

そんなタイの旅の、最近の記録です。

 

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まずはずっと行きたいと思っていた、MOCA BANGKOKへ。 

 

www.mocabangkok.com

 

初めて訪れた15年前には、バンコクで美術館といえば

カオサンの近くにある古ぼけたナショナルギャラリーぐらいしかなかったのですが、

この10年で大規模な美術館が次々に建てられました。

 

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f:id:ishiiyoshito:20161228150703j:plainパイトゥン・ムアンソンブーン(Paitun Muangsomboonの、乳房?をシンボライズした作品。

とにかく巨大な美術館です

 

 

作品群

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f:id:ishiiyoshito:20161228155818j:plain f:id:ishiiyoshito:20161228154238j:plainキエン・イェムスィリ(Khien Yimsiri)        タワン・ダッチャニー(Tawan Duchnee)

どちらもタイ近現代美術の代表的な作家です

 

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天井が高い・・。

タイ近代美術の父・イタリア人彫刻家の タイ名シン・ピーラシー(Silpa Bhirasri)こと

コッラード・フェローチ(Corrado Feroci)の像

 

タイの現代アートといえば、とにかく仏教のモチーフがたくさん用いられていて、

装飾的な作品が多い印象です。

仏教をテーマにすること自体お国柄を考えれば当然なのですが、

個人的な印象を言うと装飾過多で俗悪なものも多く、

正直うんざりすることもあります。 

ですが、その中に優れた作品が高確率で混ざっていることも

またこの国のアートシーンの面白さです。