20××年3月×日、成田からソウルへ
旅先では美術館やギャラリーに行ける限り足を運びます。
その国の作家・特に同時代を生きている作家の作品を観ることが大好きです。
さすがに韓国は美術館やアートギャラリーが充実していて、
そういった点では非常に満足のいく旅ができます。
特に好きなのが国立現代美術館(果川館)。
数年ぶりでえらく手間取った地下鉄を乗り継ぎ大公園駅で降り、
徒歩20分ほど。
ちょっとした山にあるので、途中ハイキング姿の中年夫婦と
よくすれ違います。
国立現代美術館はソウル市内に複数あり、
いずれも巨大な美術館です。
野外彫刻作品が至る所に
草間彌生 ニキ・ド・サンファル
ナム・ジュン・パイク
当然のことながら、ソウルは特に美術館が多い。
サムスン美術館リウム(白飛びし過ぎなので写真は載せません・・)
現代アートのみならず、古典もある。
国立現代美術館(ソウル館)
チェ・ウラム スー・ドーホー
作者不詳
美術館内で韓国人の青年にスマホで写真を撮ってくれと頼まれたのですが
普段いじくっていないわたくしは操作方法が解らず連写をする始末。
日本語で謝ったら「大丈夫です」と日本語で返されたのでした。
この旅では行く先々で日本語を操る韓国人に遭遇しました。
街中にあった作品。パブリックアートが至る所にある
煥基美術館
場所が住宅街の中で分かりにくい。タクシードライバーのおじさんが一生懸命探してくれました
韓国抽象絵画の巨匠、キム・ファンギ(金煥基・Kim Whanki)の作品を
扱った美術館です。
韓国の近現代美術には社会問題を扱った具象絵画の系譜もあるのですが、
わたくしはその対極ともいうべき「モノクローム派(単色画)」と呼ばれた
70年代の抽象絵画の一群が好きです。
日本の「もの派」と対比して語られることも多い画派です。
わけてもキム・ファンギは韓国の抽象絵画を牽引した作家といえます。
ギャラリーヒュンダイ。LeeUmはサムスンですが、こちらはヒュンダイ
この時の旅では何故だかあまり写真は撮っていません。
3月のソウルでした。