YOSHITO ISHII:ROTRINGER'S DIARY

日日是匍匐:時時跳躍

桂二葉高崎落語会@高崎芸術劇場

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桂二葉高崎落語会@高崎芸術劇場

 

 

 

 

高崎二回目の桂二葉独演会。

ご本人のツイートによると次回もどうやら決定のようです。

油断していたらアリーナ席が数席しか残っておりませんでした。

「佐々木裁き」は子供の描き方が難しいと思うんですが

(賢しらがいやみになりがち)バランス良かったと思います。

やはり出てくるキャラクターがみんなかわいらしさのフィルターを

うっすらと纏う二葉落語でした。

 

 

 

中国現代工筆画雑感

 

 

劉丹(Liu Dan)の作品集を購入

 

 

www.asiaartcenter.org

 

 

 

劉丹は1953年南京生まれ。

20年以上アメリカで生活していたようですが今は北京在住のようです。

白背景に単一のモチーフを描いたりルネサンス絵画を下敷きにした

奇岩を描いたり。

墨と紙を用いていますが中国伝統絵画の枠にとどまらない

作風が観て取れます。

 

中国工筆画系の画家を追っていて思うのは

中国国内だけで活動してきた作家と国外でキャリアを積んだ作家の違い。

特にある世代にとって「国内外の差」は日本における日本画以上に

大きいように思います(日本国外で活動している日本画家が

どのくらいいるかはわかりませんが)。

中国国内で中国絵画を描くだけなら旧態依然たる様式でもよいのでしょうが、

ひとたび国外に出て他国のアートに触れるとおそらくそうはいきません。

なにより作家自身の好奇心がそれを許さないでしょう。

勿論今や中国といえども情報に国境はなくなりつつあり、

中国の若い世代で海外に行かなくとも従来の様式を逸脱した

中国絵画を描く作家はいるのでしょうけど。

 

自分の好きな中国の画家ベスト3が李華弌・蘇小松、そしてこの劉丹なのですが

李と劉は海外経験のある作家です。

かつてここでも言及しましたが蘇は彼自身が語っているように

自身の制作において「文心」、中国古来の文人の心を重視しています。

片や純粋抽象のようにもみえる他の二人との作風の違い。

西洋芸術と接してきた度合の違いをそこに感じます。

勿論どちらが良いの悪いのという話ではありません。