陳洪綬(陈洪绶)
工筆画のつもりで購入したら、
豈はからんや文人画でした。
花鳥はともかく、人物画のこのユルさ。
でもちょっとアウトサイダーアートっぽくて、
線ものびやか。白隠にもちょっと似ています。
いい味わいがあります。
ご本人は画工としてしか扱われないのが嫌で宮廷に出仕しなかった、
なんていうエピソードを目にするとイラッとしますけど。
(こんな感じの作風だと多分全然通用しなかったんじゃないかな・・)
ここにもやはり儒教的価値観が反映されています。
明が滅んで清に代わり、辮髪を強いられた際、
拒否して頭を丸めて僧籍に入ったそうです。
時代の変わり目にいる人間は、いつでも大変です。