久々の高崎市美術館です。
人間のいる風景展。
目当ては深井克美とラインハルト・サビエ。
深井克美は高校生の時、教科書で見た「青春2」がずっと印象に残っていて。
最近になってようやく作者名にまでたどり着きました。
ラインハルト・サビエは大学時代に小田急美術館で見て以来、20年ぶりです。
深井の作品は作品集で見る限り厚塗りかなと思ったのですが
キャンバス地が見えるくらいの薄塗りで驚きました。
背景を均一に塗り、モチーフはおつゆ描きで多層感を表現しています。
サビエの作品は懐かしく感じました。
人物画を透明なアクリル板で二重にしてそこにうっすらと塗料を塗り、
独特の不穏な色合いを出しています。
ただこれも二十年以上前の作品であり、今現在はデジタル作品を作っているそうです。
思えば決して知名度が高いわけではなかったノルウェーの一作家の作品が
東京のデパート美術館で、それも個展形式で紹介されていた
20年前というのはなかなか贅沢な時代でもありました。