George Shaw。イギリスの画家です。
作風はホッパーに少し似ています。
実に何ということのない、イギリスのありふれた風景を淡々と
描いている作家です。
私的な風景なのでしょうが、湿っぽくならず、
寧ろ自分の記憶を突き放すような描き方です。
Rodel Pataya。フィリピンの作家です。
フィリピンアートは非常にクオリティが高く、
特に混沌とした作風の画家が多い印象があります。
中でも彼の作風は山下菊二にも似た不穏さを有しているように感じられます。
富士山の絵画展図録。
曽我蕭白の表紙に惹かれて購入しました。
富士山は単純な形といい手垢が付き過ぎているそのイメージといい、
かなり厄介なモチーフであると思います。
霊峰とか日本の象徴とか。
内容をざっと見るに、
富士を描くということは富士山そのものを描くというより、
周囲をどう描くか、ということなのだと思いました。
いつの時代も富士は富士として、絶えず鎮座し続けているわけですね。