何年か振りの台中
車窓から見えるビルの形がいちいち面白い
まずは国立臺灣美術館へ
チェ・ウラム(Choe U Ram)。韓国の国際的な作家です。
彼の作品はすべて可動式で絶えず動き続けます。
日本や韓国で折に触れて観る機会がありましたが、
この展覧会が集大成のように感じられました。
生き物の形を抽象に落とし込む、という点では、
自分の作品とも相通じるところがあるかな、とも。
後はやはり、造形にジャパニメーションの影響も少しあるのかな、と。
意識しているいないは別として、アジアの作家において、
ジャパニメーションの影響力は侮りがたいものがあります。
ともあれ非常に充実した展覧会でした。
二階は水墨画展・三階は収蔵品展
黄致陽(Huang Zhi Yang)
自分が15年以上前に初めて台湾を訪れた際、
今は亡き漢雅軒(Hanart TZ Gallery)の台北支店にて最初に観た作家です。
その時はオープン前に行ってしまいましたが、そこで作品設置中の作家ご本人と
言葉を交わした事が今でも記憶に残っています。
その後、ホテルで借りたチャリにまたがり、大象藝術空間へ。
こちらでも水墨画の展覧会をやっていました。
熊紅
国立臺灣美術館でも感じましたが、日本人が思い浮かべる水墨画の定義に比べ、
水墨画の定義が自由であるように感じます。
いまだにたくさんの作家がいるジャンルなので当然かもしれませんが、
とにかく色彩と造形の豊かなこと。
許維頴
全体的にタッチが繊細且つ細密で色彩も抑制が効いており、
非常に居心地の良い空間に仕上がっていました。
台中に来てまず思うのが、東南アジアの観光客がやたらと多いこと。
街中にはそういった人たちを当て込んだ店もそこかしこにあります。
そんなわけで、夕食は越南料理を。
牛肉のフォー
生春巻き サバヒー。ヴェトナムでも食べるのだろうか
夕食を認めて後、道禾六藝文化館へ
ここはかつて、日本統治時代に刑務官が剣道の稽古場として
使用していた施設だそうです。今でも剣道その他の文化施設として使われているとか。
そんなわけで、明日はもう台北にとんぼ返りです