ジャコメッティとサンシャワー

新美術館&森美術館にて、

ジャコメッティ展とサンシャワー:東南アジアの現代美術展を観ました。

 

ジャコメッティ展|企画展|展示会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO

sunshower2017.jp

 

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ジャコメッティ。

ジャコメッティは彫刻よりも絵画作品の方が良いよね、とずっと思っていました。

彼が制作上かけたであろう膨大な作業の痕跡が、彫刻では正直分かりにくいよね、と。

ですが今回彫刻を実際に観て、その認識を大いに改めさせられました。

単なる手数の多さなんて問題ではない、彫刻としての存在感。

 

絶対的な幾何形体(キューブ)の作品を作りつつも、

そこから人物像へと向かう勇気。

そして至った、寄る辺なく、頼りない人物像。

でも確かに一個の存在として、そこに立っている。

 

ジャコメッティ展の感動の余韻を残しつつ、

サンシャワー展へ。これがちょっと失敗・・

 

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f:id:ishiiyoshito:20170805153917j:plain f:id:ishiiyoshito:20170805153935j:plainワサン・シッティケート(タイ)              アグス・スワゲ(インドネシア)

この人の作品はお下品なものが多い。 

 

f:id:ishiiyoshito:20170805153953j:plain f:id:ishiiyoshito:20170805154044j:plainシンガポールはマレーシアから独立していなかった!?という作品

 

f:id:ishiiyoshito:20170805154023j:plain f:id:ishiiyoshito:20170805154516j:plainヘリ・ドノ(インドネシア) インドネシアの大御所

 

f:id:ishiiyoshito:20170805210210j:plain色は賑やか・音は涼しげ、な作品

 

何かを観て得られた感動が、そのまま別のものにも適応される、

という事はありません。

感動のお裾分けで他の作品を観ることは、誠実な態度ではありません。

 

アジアのアートには政治的・社会的なものを扱った作品が非常に多いです。

特にこの展覧会ではそういった作品を特化して集めた感があって、

政治・社会・国家・民族・それにまつわるアイデンティティの葛藤・・

そういう「公」のテーマを扱った作品がほとんどでした。

ジャコメッティ作品にある普遍性に感動した後では、

こういった作品は、なかなかうまく観ることができませんでした。

なにより、空間に対して作品が多すぎた。

 

この日はジャコメッティの感動を大事にして、

それ以上何かを観るべきではなかったなあ、と。