100th happy birthday ほろにが藝大受験

ご存命なら百歳百歳か


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東京藝大受験の折、
地元の図書館で借りた岡本太郎全集を見つけて
大いに感銘を受けた高校三年生のわたくしは、
電車内で読み耽りつつ太郎脳になった状態で、
両国国技館で一次試験に挑みました。


モチーフ用の牛の頭骨を背負った人、ケーブルリールを背負った人や
大正浪漫なマントを羽織り山高帽を被った人など、
魑魅魍魎な光景がありました。


各受験席(二階の客席でした)にはビニール袋に入ったヒノキの苗木が括りつけられており、
それを「ヒントにしてもしなくてもよいので、想定デッサンを描け」というものでした。

見ると一階の桟敷席も受験席として使われていて実にうらやましかった。
非常に不公平ではないかと思いました。

ステッドラーのEE(現在の8B)でがりがりと受験用紙を真っ黒にしてやりました。
回収時、試験スタッフが苦笑しておりました。
(フィキサチーフは使用するなと放送が繰り返される中、みんな平気で使っておりました)



結果。

太郎マインドでは、何も突破できませんでした。


全滅だったわたくしは何もやる気が起きず、
1週間ほど部屋に引きこもり、ずうっと眠っていたのです。


持って帰ってきたヒノキの苗木を庭に植えて、浪人生活が始まりました。