玆(KoKo)
2013 22.7×15.8(cm) ink on Kent paper
玆(KoKo)
2013 22.7×15.8(cm) ink on Kent paper
胎華(TaiKa)
2004 41.0×31.8(cm) pencil on watercolor paper
モンティエン・ブンマー(Montien Boonma)。
タイの作家です。もう10年以上前に亡くなってしまいました。
仏像の鋳型をそのまま作品化したもの
チェンマイ大学で彼の助手をしていたナウィン・ラワンチャイクン(Navin Rawanchaikul)による
オマージュ作品。中央のお婆さんの左にいるメガネの人物がモンティエン
タイの僧侶がタンブン(托鉢)で使う鉢をヒントに抽象彫刻を作ったり、
梵鐘を積み上げてインスタレーションにしたり、
モンティエンの作品は直接的な仏教への言及こそないものの、
常に仏教的な深遠さを感じさせます。
サンシャワー展で一番良いと思った作品でした。
仏教をテーマにした現代アートでも、
直接的になにか仏像を作ったり仏画を描いたりするのではなくて
(それも勿論良いのですが)
こういう間接話法を使うと広がりが出来るし普遍性にもつながる、
ということです。
やはり普遍性を追求した作品が見たい、と思います。
政治的な作品というものはどうしても一過性な印象が否めず、
芸術的な普遍性にはなかなか届かない。
その分、時代を切り取った作品には成り得るのかもしれませんが。
六本木ヒルズ展望台より新美術館を望む。ビルがおもちゃっぽく見える
六本木に行った後、上野鈴本演芸場に向かいました。
柳家喬太郎三題噺地獄
客席から募った十個のお題からくじで三つ選び、
その三つのお題を取り入れて、
喬太郎師匠が二時間で噺をひとつ作るというこの超過酷な企画。
今回は「ギャル」「懐中時計」「ダムに沈んだ村」の三つ
+今日の中入り三遊亭白鳥師匠の要素を入れて噺を作るという・・
それで出来たのが、結婚しようとする孫娘を
祖母が昔の思い出を交えながら優しく諭す「蕎麦と湖」。
「ギャル」と「懐中時計」で、喬太郎師の新作によくある
「高齢者vs若者」みたいな話になるかな、となんとなく予想はしていましたが、
豈はからんや、そうなりました。
ダム湖の要素がやや弱い様な・・とも感じましたが、
全体的に喬太郎流のクスグリが程好く入った、ほろりとする人情噺でした。
出来ればブラッシュアップして是非持ちネタにしていただきたい、と思います。
その後、例によって中華料理へ。
御徒町駅に程近い延吉香。中国東北部・延辺朝鮮族料理の店。
なのでチヂミや冷麺などの朝鮮料理もあり、
また何と言っても羊肉料理が充実していて好きなのです。
老虎菜。香菜やら葱やら青唐辛子やら入っている ジャガイモのチヂミ。ハッシュドポテトな感じ
羊肉と葱の炒め物(食べ過ぎ・・)
そういうわけで充実した一日でした。