喬太郎三題噺地獄と延辺朝鮮族料理

モンティエン・ブンマー(Montien Boonma)。

タイの作家です。もう10年以上前に亡くなってしまいました。

  

f:id:ishiiyoshito:20170805211351j:plain f:id:ishiiyoshito:20170805211433j:plain仏像の鋳型をそのまま作品化したもの

 

f:id:ishiiyoshito:20170807003107j:plainチェンマイ大学で彼の助手をしていたナウィン・ラワンチャイクン(Navin Rawanchaikul)による

オマージュ作品。中央のお婆さんの左にいるメガネの人物がモンティエン

 

タイの僧侶がタンブン(托鉢)で使う鉢をヒントに抽象彫刻を作ったり、

梵鐘を積み上げてインスタレーションにしたり、

モンティエンの作品は直接的な仏教への言及こそないものの、

常に仏教的な深遠さを感じさせます。

サンシャワー展で一番良いと思った作品でした。

 

仏教をテーマにした現代アートでも、

直接的になにか仏像を作ったり仏画を描いたりするのではなくて

(それも勿論良いのですが)

こういう間接話法を使うと広がりが出来るし普遍性にもつながる、

ということです。

 

やはり普遍性を追求した作品が見たい、と思います。

政治的な作品というものはどうしても一過性な印象が否めず、

芸術的な普遍性にはなかなか届かない。

その分、時代を切り取った作品には成り得るのかもしれませんが。

 

f:id:ishiiyoshito:20170805220736j:plain六本木ヒルズ展望台より新美術館を望む。ビルがおもちゃっぽく見える

 

 

 

 

六本木に行った後、上野鈴本演芸場に向かいました。

柳家喬太郎三題噺地獄

 

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客席から募った十個のお題からくじで三つ選び、

その三つのお題を取り入れて、

喬太郎師匠が二時間で噺をひとつ作るというこの超過酷な企画。

今回は「ギャル」「懐中時計」「ダムに沈んだ村」の三つ

+今日の中入り三遊亭白鳥師匠の要素を入れて噺を作るという・・

 

それで出来たのが、結婚しようとする孫娘を

祖母が昔の思い出を交えながら優しく諭す「蕎麦と湖」。

 

「ギャル」と「懐中時計」で、喬太郎師の新作によくある

「高齢者vs若者」みたいな話になるかな、となんとなく予想はしていましたが、

豈はからんや、そうなりました。

ダム湖の要素がやや弱い様な・・とも感じましたが、

全体的に喬太郎流のクスグリが程好く入った、ほろりとする人情噺でした。

出来ればブラッシュアップして是非持ちネタにしていただきたい、と思います。

 

その後、例によって中華料理へ。

御徒町駅に程近い延吉香。中国東北部・延辺朝鮮族料理の店。

なのでチヂミや冷麺などの朝鮮料理もあり、

また何と言っても羊肉料理が充実していて好きなのです。

 

f:id:ishiiyoshito:20170806034836j:plain f:id:ishiiyoshito:20170806034914j:plain老虎菜。香菜やら葱やら青唐辛子やら入っている           ジャガイモのチヂミ。ハッシュドポテトな感じ

 

f:id:ishiiyoshito:20170806034856j:plain羊肉と葱の炒め物(食べ過ぎ・・)

 

そういうわけで充実した一日でした。